「草苺族」(2004.4)

 先輩に連れられ緊張の面持ちの新人さんも、そろそろ笑顔の一つも出てくる時期でしょうか?

 台湾は九月新学期で、その上男性には徴兵制度(約二年間)もあり、転職率も高いため一時期に集中して就職活動という事がないため、街中フレッシュマンだらけという光景も懐かしく思われます。
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草苺族をターゲットにした雑誌
(「失恋雑誌」ってネーミングが、もうそのまんまって感じです。。)


 さて、最近の人事担当者が頭を悩ます事と言えば18~25歳ぐらいの「草苺族」と呼ばれる若者たち。見てくれはいいけれどちょいと押すとすぐ潰れる苺君たちは、職業意識がない、自分のことばかり、ちょっとした挫折にも耐えられない、団体行動が苦手、傲慢で頑固、等等さんざんな評価。 e0048888_2205449.jpg

               草苺族世代のシングルマザーが執筆。話題に

 流行に敏感で自分の欲しいものは無理をしてでも買う傾向があるので、企業側としても一緒に働くのは嫌だけど顧客としては無視できない年代のようです。当然出版物も彼らを狙った物が多くなり、ファッション、アニメ、旅行、愛情を扱ったものは不景気の中でも堅調。

 けれど豊かになった台湾を謳歌し、思うがままにふるまう彼らも実は漠然とした不安感を抱えており、鬱病の発症率も高い。そのせいか心理書と呼ばれる「読むと落ち着く」本も買ったりします。

 三多(「離職・休暇願い・私用」が多い)の世代は、「格好いい」という美しき誤解で出版社や書店に入っても、実は薄給で雑事が多く、肉体労働もきついこの業界の実態を知るやさっさと見切りをつけるため、どの会社も人材が育たず頭を痛めています。

 日本も台湾もこの辺りの事情はあまり変わらないようで。そんなに捨てたものじゃない彼らのモチベーションを高めるには上の世代が熱くないと駄目という事でしょうか。

 私ですか?呼称さえもらえない燃える「中年」です。

(「文化通信」にも掲載)

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by HANNIEW | 2004-04-01 02:10 | 出版やら本屋やら


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