カテゴリ:出版やら本屋やら( 39 )

「遅かったね ~書香」 2006年3月30日

本屋さんになってから、自分の楽しみとして本屋さんに行く事が少なくなってしまいました。 
一種の職業病。
書店に入ると、ついつい「美術書コーナー」にまっしぐら。 獲物を狙うような鋭い目つきで棚を見渡したりして。
一通り棚チェックを終了すると、次は店内観察。 

あの人は手にした本を買うのかな? あっつ!戻した! うーん、残念。。 とか
嗚呼ーそんなに手荒く本を扱わないでー とか
この本棚いいなぁ、うちにも入れたいけど予算オーバーだなぁ とか
う、平台ぐちゃぐちゃ・・ ちょっと直しちゃおうかなぁ とか
おー、この棚、渋いラインナップ。 担当さんのセンスいいなぁ とか
ああああー5冊も! お買い上げ有難うございますー とか

・・・ものすごく疲れます。 他所様のお店なのにへとへとです。
あまりにへとへとになるために、自分の本を選ぶ気力が残っておりません。

必ず買おうと思っている本はネット書店から、定期購読している雑誌は直接自宅に届けられます。

それでもやっぱり本屋さんに行きたくなるのは、待ちぼうけを食らわせてしまっている友人に会うため。

たまには「本買うで~(DAY)」をつくり、猛禽類の目つきはひっこめ、美術書コーナーにも立ち寄らず、当ても無く本棚の回遊散歩。
普段、自分では選ばないような、知らない著者の本でも、タイトルや装丁にぴんと来たら手に取ります。

<昔からの友人の一人>
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何冊かに一冊が、「おや?」という顔でにっこり笑い
「遅かったね、待ってたよ」と。
「ごめんごめん、待たせちゃったね」

そして、その「昔からの友人」と共に近くにコーヒーを啜りに行きます。
長く会っていないので、その友人は実に雄弁に色々な話をはじめ・・・

その晩、家の本棚には又一人楽しき友人が増えるのです。
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by HANNIEW | 2006-03-30 15:11 | 出版やら本屋やら

「希望小売価格」 2006年3月25日

 書籍は家電。台湾の書籍販売の状況ははまさに日本の電化製品と同じ。一応の定価表示はあっても実勢はオープン価格。

 大小様々な中卸(取次)がその実力や勢力地図に応じて商品(本)を提供。販売店(書店)も価格と商品の安定供給を図れれば別にどの卸業者を使っても構わないという姿勢。もちろんメーカー側(出版社)と直接取引きも当たり前。ヨドバシクラスのチェーン書店ともなれば大量入荷で薄利多売。毎日どこかのネットショップが「今日の一冊」やら「土日セール」と銘打って新型機種(新刊書籍)すら特価三〇%オフ。

 消費者(読者)も慣れたもので、欲しい型番(書名)さえ分かっていれば楽天で値段を比べて買うように、ネット書店をいくつかブラウズしながらの一人価格.COM状態。

 この混戦状況に拍車をかけるメーカー。自社HP上で「謝恩フェアー」などを展開し、メーカー直売価格と小売店価格が同じで頭を抱える小売店。仁義無き戦いの中、青息吐息の町の電気屋さん(うちのような小さな独立書店)は価格で勝負できない分、専門店化したり、チェーン店のできない「ハートフル」なサービスで対抗。

 家電なので「いい!」と思えば台湾製・外国製は問わず。電圧の規格が合わなければ台湾仕様(翻訳本)にすればいい。「掃除機がすきなんです」なんて理由が無くても家電屋は成り立つのと同じ事で、ブックラバーでなくても書店経営は可能。

 作り手もそれなりの想いを込めるメーカーも居れば、売れれば何でも有りと粗悪な新製品をバンバン出す所も。コストカットや新規マーケット開発を睨んで、大陸へもどんどん進出。

 こんな中、メイドイン台湾を育むのは難しいけれどやらなきゃ明日に光は無い。

 うちですか?こだわりと信念の(?)セレクトショップといった所でしょうか。
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by HANNIEW | 2006-03-25 17:29 | 出版やら本屋やら

「台北ブックフェアー」 2006年2月25日

 妙な空気―今年の台北ブックフェアーは、この一言に尽きる。

 開催6日間(2月7日~12日)での延べ来場者は44万人と去年を大幅に上回るものの、その殆どが漫画館目当て。ヨーロッパ4カ国共同のテーマ展示などがあるメイン会場は例年に比べ明らかに人出が少なく、実際に本を購入している人の割合も減っている。

e0048888_1622526.jpg 建前は「版権売買」、実情は「在庫の叩き売り」だったかつての姿は鳴りをひそめ、旧正月明けの一儲けをもくろむ出展者達はかなり凹んでいる様子。むろん版権取引も毎年少しずつの成果が上がっており、今年初めての試みである数カ国共同のテーマ展示(従来は一カ国ずつ)で、文化交流という思わぬ副産物があったため、主催者側も「これからは版権・文化交流の二本立てで行きたい」と発表。

 加えて、やはり初めて発売した「星光票」(ナイトチケット)で、二日間は夜十時まで開放し好評を得たため、来年は十二時まで時間延長しようやら、夜間開放の日数を増やそうなどの声も既に出ており、労働時間は長くなるは売り上げは伸びないはで来年の出展を見合わせる業者も多いのではないかとの懸念もでている。

 ネット書店の特価セールが一年中どこかしらであり、以前はフェアーでしか手に入らなかった輸入書がコンビニに並ぶ今、わざわざ会場にまで行って本を買い求める意味も薄れて来ている。又、例年フェアーに合せて出版される目玉書籍も今年は力不足。一山いくら、おまけ付の「質より量」作戦に読者も飽き飽き。まさに「ブックフェアーとは何ぞや」を問われる年になった。

 逆に転換期の今だからこそ、「何ぞや」の問いに「これでどうだ!」と打って出る出展者が必要なのかも知れない。

求ム!勇者ヨ!
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by HANNIEW | 2006-02-25 16:20 | 出版やら本屋やら

「弱ったら叩け?」 2006年1月25日

 企業内容よりその行動が注目を集めていた「活力門」(ライブドア)のホリエモン。若い経営者で、稼ぐに躊躇せず、自信に満ち溢れ、大風呂敷を広げるそのスタイルは、台湾ではよく見られる姿。

e0048888_14473032.jpg さてさて間がいいのか悪いのか、逮捕の前日に出ちゃいましたホリエモン特集雑誌。台湾の主力経済誌の一つでもある「商業周刊」1月24日号の表紙で日本のビルゲイツとまで持ち上げられ得意げに微笑むホリエモン。内容もこれでもか!のよいしょ記事のオンパレード。否定的な記述は何一つ見当たりません。同社のメルマガもHPも、提携しているネット書店でも暫く前から力を込めて宣伝しちゃいました。

 この出版社、2月に「稼ぐが勝ち」の翻訳本出版が決まっているため、話題作りの意味も有ってこの時期に特集記事をぶつけてきたのでしょうが、意図せぬ所で大きな宣伝効果が上がったようです。(一連の騒動を受け、流石にまずいと感じたのかHP上ではごく簡単に「ライブドア事件」がありましたと報告していますが)e0048888_14481698.jpg

 その他のマスコミでも色々取り上げていますが、日本と大きく異なる点は「個人攻撃」が少ない事。政治家には厳しい台湾ですが経済がらみだとかなり寛容。一般の感覚としては「運が悪くて捕まったんだねぇ」程度でしょうか。

 それはそれで問題があるんじゃ?とは思いますが、昨日まで時代の寵児と持ち上げておきながら、弱った途端に叩き出すよりはまし。善悪のラインはその文化により異なりますが、状況でコロコロ変わるのが一番情けないかと。

 「得意忘形」とならぬよう、間口の広い頑固中年を貫こうと春節気分の盛り上がる台北の片隅で意気だけは盛んなのであります。
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by HANNIEW | 2006-01-25 14:44 | 出版やら本屋やら

「宗教メディア」 2005年11月30日

 国民一人当たりの寺院数が最も多い国台湾では、その「宗教力」が様々な分野に及んでいる。とは言え、皆が熱心な信者という訳でもなく、いわば生活密着型。

 例えば音楽。お経をポップにアレンジしたものや念仏のロックバージョン、はたまたヒーリングミュージックなど、宗教音楽の概念を覆すようなものも多く、ちゃんと流行り廃りがあって「ベストヒット宗教音楽」賞もあり、一般の人も普通に聞いている(ちなみに日本人の歌い手も台湾で活躍中)。

e0048888_1832936.jpg ← 日本人歌手<伊藤佳代>氏。 人気上昇中

 次にテレビやラジオ。主だった団体はそれぞれ専門チャンネルを持ち、布教活動のみならず、ドラマや自然保護、音楽番組やコメディーなど内容もバラエティー豊か。ケーブルテレビだけでも十チャンネルはこの手の局。恐ろしく台湾語の流暢なキリスト教系外国人宣教師なぞは、宗教と全く関係ないTVのCMで愛嬌を振りまいたりして人気。

これも宗教音楽CD→e0048888_186156.jpg
こんなPOPなジャケットと宗教って・・


 さて我らが出版界。信者向けの啓蒙本や占いはもちろんの事、非信者でも「うんうん、そうだよなー」と読める人生のヒント本や、中にはNATIONAL GEOGRAPHICのような自然科学シリーズもあり、その多くが一般書店でも販売されて、ベストセラーになるものも。

 一般の出版物と違うのは、やはりバックには信者がいるため、出版前からある程度の販売数が見込めたり、定期購読ものには一年予約ならぬ十年予約(前払い)なんてありがたい(ありえない?)ケースも良くあること。台北のブックフェアーで袈裟を着た僧侶や尼僧がやたら目に付くのもこういった背景から。

 仏教・道教儒教などが渾然一体となった様は、色んな文化や民族や思いが混沌としている台湾らしいのではありましょう。

 さて今宵は台湾版ポップ琵琶法師の曲をバックにお香でも焚いて見ましょうか。
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by HANNIEW | 2005-11-30 17:58 | 出版やら本屋やら

「書店南北」(2005年10月25日)

 ちょっと上海に来たので、書店めぐりを。

 超大型書店「上海書城」を始め、主だった本屋が軒をつらねる福州路。丁度日曜日とあって、すごい人出。以前と比べると格段に高くなった値段もものともせず、老いも若きも手に手に本を。

e0048888_18252928.jpg←「上海書城」 巨大です・・

華人のセンスは似ているのか、店の内装や書籍のディスプレイなどは台湾テイスト。立ち読みならぬ「座り読み」のお客さんがそこここにいるのも同じで、自分がまだ台北にいるのかと錯覚してしまうほど。e0048888_18253312.jpg

 すでに新古書店やバーゲンブック書店もあり、又、一般書店でも「○○フェア」と称して出版されてから五年以内の比較的新しい本を2~5掛けで販売。読者も慣れた様子で「この出版社のは何割引き?」と聞いている。一応の定価販売だが、一度購入すると自動的に会員となり次回からは10%オフなどのシステムをとる書店も。

e0048888_18283751.jpg←本のキロ売り・・

 台湾ではコンビニにも置かれている日本の原文書籍・雑誌は流石に見かけなかったけれど、アニメ、漫画コーナーは日本の版権本がうず高く平積み。定番の村上春樹ものも相変わらずの人気の様子。専門書店もポチポチ出来、深夜まで営業するブックカフェまで登場。よく見れば、本の多様性はまだまだで、さてこれから様々な文化を受け入れていくのかどうかは大きな?マーク。

 ここ上海の本屋の熱気だけを見たら、その昔、靴下が何億足も売れるんじゃないかと夢見た外国商人の気持ちも分かる気が。時折報道される内陸部の悲惨な様子と、目の前を通る裕福そうな家族の両方ともが妙に現実味を帯びない。

 最近ちょっと萎縮気味で、どうやらハード面では「負け」てる感が強いけれど、ここで一つ海洋民族の元気さで勝負だなぁ!と南の本屋は華やかな交差点で仁王立ちするのでした。
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by HANNIEW | 2005-10-25 18:23 | 出版やら本屋やら

金庸カード(2005.9.25)

 意外な程のクレジットカード社会である台湾。手続きの審査も簡単で、年会費が実質無料のものが多いため、皆3~4枚のカード保有率。当然カード犯罪も多く、カード使用ごとに携帯メールに確認通知を出すなどのサービス(予防策?)も発達しています。

 銀行系に始まり、それこそありとあらゆる業種とのコラボでカードが発行されている中、とうとう出ました「出版社系カード」。

 遠流出版集団がこの11月からVISAとの提携で発行する「金庸カード」は出版社系カードとしては世界初の試み。遠流30周年記念の目玉としてのカードですが、「食べたり飲んだり遊んだりの娯楽だけではなく、もっと文化に目を向けて(消費して)欲しい」との願いから、一般のカード機能プラス指定書店での書籍の割引や、その支払いの無利子での分割払いが可能だったりするようです。
 おりしもここ数年の金庸ブーム。この作家のサイン入りカードとなれば、そこそこ人気も出るのでは?

e0048888_1657523.jpg 金庸と言えばその壮大でロマンあふれる作風が人気の「武侠小説」作家。華人世界で今一番読まれている作家の一人でもあり、日本でも翻訳本が多く発行され熱心なファンも多いとか。
 遠流社は随分以前から金庸作品に力を入れ、台湾で金庸と言えば遠流出版を思いつくほど。今回のカード発表会にも金庸本人が駆けつけ花を添えました。
 何でも試してみようという台湾魂はまだ衰えていないようで、このカードが成功すれば二匹目三匹目の泥鰌を狙った作家カードが発行される事かと。

 日本でも作家カードが発行され、そのカードで支払えばそこの出版社の本は割引(キャッシュバックなど)って事になったら・・あれ?結構いけるかも。○○さんのサイン入りカードなら私も欲しいくらいです。
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by HANNIEW | 2005-09-25 16:47 | 出版やら本屋やら

出版ゴロ(2005.8.24)

 どこの世界にもいるものです、ゴロと呼ばれる人たちが。

 黎明期の台湾出版界は、思想統制も有る中、弾圧などの苦労なんぞものともしない志の高い創始者が多かったようですが(客家系中心)、「海賊版王国」と揶揄された頃は、ゴロではなく本物のヤクザ系が随分と出版界でも活躍しておりました。

 現在ヤクザ系出版社は、本体は開店休業状態とし、子会社・別会社を作ってちゃっかりとカタギの振りをしている所が殆ど。コピー版全盛期には、自分が既に違法コピーなのに「無断コピーを禁ずる」とした(孫コピーは駄目って事でしょうか)本をよく見かけたものですが、それも昔話。

 音楽や映像、ゲーム、ソフトなどの海賊版はまだまだ流通していますが(音楽関係は激減)、出版物はせいぜい写真を何枚か無断使用やら生地を一部拝借程度で、以前のように一冊丸々コピーだの、何冊かのいい所だけを編集しなおした「BEST OF~」的な本はほぼ絶滅。

 今や良くも悪くも大人しくなった台湾出版界ですが、またもや怪しい動きが。ここ数年で中国図書の台湾での販売が緩和され、現在は一部思想的・政治的なものを除いては殆ど開放状態。すると特に欧米系出版物の中国産海賊版が台湾の書店にも流れてくるように。ここでどうも日本人関係者の影がちらほらと。

 既に一線は退いたものの、未だに多少の影響力があると思われる人達が、あちら側のゴロとつるんで悪さをしている姿があるようで。

 何でもいいから一旗上げてやれ!と息巻く若者じゃあるまいし、以前は「出版と言うものはなぁ~」と後輩指導なんぞをしていたのかと思うと、クーラーも要らないほどに冷え冷えとしてきます。

 「武士は食わねど~」は無理そうですが、ちょっと食べて楊枝は手で隠しつつ実りを感謝する気持ちだけは忘れたくないものです。
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by HANNIEW | 2005-08-24 21:26 | 出版やら本屋やら

台湾マンガ(2005.8.1)

 マンガと言えば「日本の」と枕詞がつくぐらい台湾に浸透しているのはご存知の通り。

 100チャンネルほどあるケーブルテレビでも日本アニメ専門チャンネルがありコナン君が流暢な中国語を話していたりするし、メイド喫茶もあれば、ガンプラ(ガンダムプラモデル)店の前ではウィンドウに張り付いた男の子達。そこここにあるマンガ喫茶も営業マンのおサボり・・イエイエ憩いの場としてしっかり機能中。日本と変わらぬ光景があります。(ちなみにマンガ喫茶の殆どは24時間営業。コーヒーなどフリードリンクで一分1台湾ドル計算、市内電話無料、ネットもokが殆ど)
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鄭問氏の代表作
この絵柄は新鮮でした!


 巷に漫画が溢れているのに、一般書店では意外にも殆ど漫画は置いておらず、読者は漫画専門店やネットで購入するか、マンガ喫茶で読みまくるのが一般的。貸本屋もまだまだ健在です。

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                    「鋼之煉金術師」
                    鋼の錬金術師」は台湾でも人気。
                    DVDも売れ行き好調。
                    ええ、、買ってしまいました。


 日本からの輸入物が優勢ですが、台湾の漫画家も確実に育ってきています。ネット上での作品発表が多いRIVER氏(シモネタ多し)、中国でもブレイクした朱徳庸氏(小市民の喜怒哀楽もの)、洋服デザイナーから転身した張妙如氏、などなど。そこそこ有名な漫画家だけでも30名はいます。

 絵柄は日本風のものが目立ちますが、台湾独特のタッチも見られ(朱氏など)、特に鄭問氏は筆のみを使用した力強い作風で、日本でも人気を博した「東周英雄伝」でお馴染みかと。氏はPS2ゲームのキャラクターデザインも手掛けるなど台湾マンガ界の希望の星でしたが、アシスタント不足などで日本での活動は休止中。漫画家を育てる機関や活動上のシステムが整っていないため、実力はあっても動けない事が良くあるのも現状。これからの大きな課題でもありましょう。

 色々厳しい環境の中、それでも手探りで着実に活動をしている台湾漫画。MADE IN TAIWANの漫画もキテルよね~と言われる日も遠くない!はず。

(「文化通信」にも掲載)

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by HANNIEW | 2005-08-01 04:48 | 出版やら本屋やら

夏来たりて・・・(2005.7)

  夏です。夏といえば「戦争物」。この時期は関係各国ともこぞってTVなどで特集番組を組んだり記念出版をしてみたり。
 今年はスタートダッシュが早く、反日デモやら領土問題があちこちで起こり、仲良し路線でやってきた台湾すらも漁業権でもめています。

 出版界では6月末に中国の解放軍出版社が中心となり全国100店の書店と共に反日ブックフェアーを展開。こちらで叩かれあちらで嫌われの状況で、日韓共同雑誌「日韓文化FOCUS」の創刊はちょっと希望の持てるお話。

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TVでもお馴染みの「茶さん」(リンク有)
日本もこれぐらいPOPな
キャラクターを作って
宣伝したら面白いのに・・


 むろん政府レベルや学術交流、出版界の交流は盛んに行われていますが、親日として自他共に認める台湾ですら「老百姓」(一般市民)が実際に目にして耳に聞くのは相変わらず漫画・ファッション・グルメが中心。「日本の奥さんは三つ指ついてくれる」という美しい誤解が根強く語られ、逆に鬼のような残虐な日本人像も中々払拭しきれていない状況。

 いずこも苦しい台所事情ではありますが、だからこそ明日のためにそろそろ本気で種まきをする時期なのでは? 出版物の形だけにとらわれず、日本紹介TV番組を作って各国で流すのは王道ですし(温泉紹介シリーズはもう飽きました)、ネットで各国共同のイベントを行っても楽しい。もっと我々の身近な形で「あいつも悪い奴ではなさそうじゃん!」と思わせるきっかけが欲しいものです。(個人の活動は限りがあるのでここは一つ得意の集団戦略を!)

 駐在大使も豪華ディナー食べてる予算があったら、こ洒落た小冊子(文字ばっかりは疲れます)でも作ってその国の大学や図書館、その他目に付く場所にバンバン送りつけるぐらいしないと、明日の日本はアジアの孤児。

 さて、今日も「優しい日本女性」のイメージを一新するべく草の根交流に励むとしますか。

(「文化通信」にも掲載)

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by HANNIEW | 2005-07-01 04:47 | 出版やら本屋やら


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ご挨拶

台湾の美術書店です。 台北の片隅で日々本に囲まれ10年以上。 ぽつぽつですが思いついたことなどを書いてゆきたいと。
本家汗牛HPも御贔屓に!
www.hanniew.com


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